ALTER USER はデータベースのユーザ定義を変更する SQL 文である。DML であるため、ロールバックすることはできない。
Oracle Database における ALTER USER 文の構文を以下に示す。
ALTER USER name [IDENTIFIED BY password]
[DEFAULT TABLESPACE tablespace]
[TEMPORARY TABLESPACE tablespace]
[QUOTA limit ON tablespace]
ユーザのパスワードを変更する。
SQL> ALTER USER tsuka IDENTIFIED BY mellon;
SQL> ALTER USER tsuka DEFAULT TABLESPACE users;
SQL> ALTER USER tsuka TEMPORARY TABLESPACE temp;
limit にはクォータの上限値を数値又は UNLIMITED
で指定する。数値で指定する場合は、K(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)、P(ペタ)又はE(エクサ)などの単位を使用することもできる。UNLIMITED
を指定した場合は、上限が無制限となる。
tablespace にはクォータのサイズを指定する表領域を指定する。
「ORA-01950: 表領域'USERS'に対する権限がありません」の対処として、表領域'USERS'に対してクオータを設定する例を示す。
SQL> ALTER USER tsuka QUOTA 10M ON USERS;
または
SQL> ALTER USER tsuka QUOTA UNLIMITED ON USERS;